冬キャンプの対策は、いろんな方法があると思います。
石油ストーブや、TC系の難燃素材テントと薪ストーブを使った、温かい快適なキャンプもありますよね。
また、高級なダウンシュラフや、マットなどで体温の熱を無駄にせず暖かく就寝する方法もあります。
と言っても、高級なダウンシュラフなどは4〜5万円ほどするし、なかなか手が出せない方も多くいらっしゃると思います。特に初心者の方で、今後冬キャンプするかどうかわからないとか、初めて冬キャンプにチャレンジしてみたいと考えられている方にはなかなかハードルが高い。
そして、私のような徒歩キャンパーやバックパックキャンパーの場合は、大きな荷物を持っていくのは難しいと思います。
今回は、そういった徒歩やバックパック程度でいく場合の冬のソロキャンプの寒さ対策をできるだけコストパフォーマンスも考えての記事になります。
冬キャンプで一番注意したいのは、眠れるか?ということ
もう、これが一番大事でしょう。
起きている間は体が冷えないように、焚き火で暖をとったり、お湯を沸かして温かいものを食べたり飲んだりできるので、それほど寒さを感じないかもしれませんが、焚き火も消して、いざ眠ろうとしたら「寒くて眠れない!」一度寝てみたが「寒すぎてすぐに起きてそこから眠れなかった」というような状況に陥ることがあります。
これが非常に危険で、低体温症になったりすると、命の危険もありますから、凍えずに眠れる状況を作り出す工夫をしましょう。
では、次から私が冬のソロキャンプで注意していること、工夫していることを説明していきます。
テント
テントについてのポイントは大きく分けて2つあると思います。
- 下からの冷気をテント内に入れないように、スカート付きのテント使う
- 結露でテント内が濡れないように、ダブルウォールのテントを使う
ということで、シングルウォールテントの場合、テント内が結露しやすくて、シュラフが濡れて保温力を失ってしまったり、荷物や着替えも濡れてしまったりするので、オススメとしては、スカート付きやダブルウォールのテントがオススメです。
タブルウォールで言えば、例えば、コールマン(Coleman) のツーリングドームSTなどです。
しかし、シングルウォールやタープ1枚だけがだめということではなくて、その場合は、結露対策や下からの冷気をできるだけ遮る工夫ができれば、私の経験上から考えると大きな問題にはならないと思っています。
シングルウォールテントやタープ泊での「結露」対策
シングルウォールテントの場合はベンチレーションなどがあれば全開して外気をテント内に入れるように工夫することで、ある程度は結露の発生を押さえることができます。ただしその分、冷気がテントに入るのでテント内の気温は下がってしまいます。タープの場合はフルクローズしてしまうとタープ内と外気温の差でかなり結露してしまいます。
ですのでシングルウォールテントやタープ泊の場合は「結露はするもの」ということを前提に対策をするのが良いでしょう。
私がやっている対策は2つです。この2つの対策だけでも、やるのとやらないのは全然違います。
1.シュラフにシュラフカバーをつける(水に強いもの)
シュラフカバーをつけることで、シュラフを濡れないように保護します。特にダウンシュラフの場合は、水が入るとダウンの羽が濡れて広がらなくなってしまい、保温力が大きく下がってしまいます。化繊シュラフでも濡れると冷えてしまうので、濡れないようにすることが大切です。
2.荷物をビニール袋に入れておく
バックパック、着替え、その他荷物は大きなビニール袋に入れて、テント内の結露が滴ったりして濡れてしまうことから守りましょう。
もちろんこの2つの対策は、ダブルウォールテントであってもやっておいたほうが安心だと思います。
コットで地面の冷えからできるだけ逃げる
これがあると、地面からの冷えをある程度カバーできます。
私が使っているのは、ポリエステル系の安いコットで、1万円以下で入手できます。
初めて使うのでしたら安いものでもいいと思います。
このコットは高さが地面から17cmと低いタイプなのですが、足が長いタイプもありますので、そちらのほうがより効果があると思います。
コットと地面の間にバックパックや衣類などの荷物を詰めて、より冷気を遮断することもできます。
地面に直接寝ることを考えると、全然快適さが違いますので、コットはオススメです。
エアマットできれば持っていきたい
エアマットは価格が激安商品から2〜3万円する高級なものもありますが、安いものでもコンパクトで軽量ですので、持ち運びもしやすいのでオススメだと思います。
安くて薄いウレタンマットだけよりも、その上にエアマットを追加するだけで下からの冷気を遮ってくれて非常に眠りやすくなる印象を持ちました。
今回使ったのは、Naturehike(ネイチャーハイク)のもので、3900円で購入しました。
湯たんぽがいい働きをしてくれる
プラスチックから金属までありますが、コストパフォーマンス重視なら、ダイソーの税込み440円の湯たんぽがオススメです。
専用の湯たんぽでなくても、ナルゲンボトルのような耐熱ボトルでしっかり蓋が閉まるものなら、湯たんぽ代わりに使えます。
私はダイソーのプラスチックの湯たんぽと、ナルゲンボトルと両方使っているのですが、4〜5時間あったかさが持続してくれます。
これがあるだけで、寒くて寝れないということはないでしょう。
Nウォーム
キャンプグッズではないですが、Nウォームがとにかく温かいです。
私は、ひざ掛け、敷毛布、ピローカバーを持っているのですが、全てキャンプで使っています。
それほど寒さが厳しくなさそうなら、ひざ掛けだけ持っていったり、最低気温が2度など0度に近い場合は敷毛布を持っていっています。
使い方は、シュラフの中に入れるだけです。体にNウォームがあたっているところはとにかく温かくて快適です。
暖かく座れる、Nウォームのピローカバー(枕カバー)
ピローカバーはヘリノックスタイプのチェアのチェアカバーにしています。座っていても本当に温かい。焚き火をしているとこなど、チェアの背中側から冷気が伝わって、背中から寒くなることがありますが、このピローカバーがあれば快適ですよ。
部屋用のブーツ(ワークマン heya ヘヤ ルームブーツ)
980円という格安のルームブーツなのですが、足首から下が温かくなります。
テント内や、グランドシートに上を歩く時などもこれを履いていると温かいですし、夜冷えている場合は就寝時も履いたままシュラフに入れば足元が冷たくて眠れないという辛さは解消されるでしょう。
リフレクター(大型反射板がおすすめ)
焚き火をされるなら、これがオススメ!大型のリフレクターです。
炎が反射している間は、反射熱でとてもあたたかく、上着を脱ぐこともあります。
布製もありますが、暖かさを求めるなら金属製が良いでしょう。
私が使っているものは高さが60cmあって2kgほど重量があるので、40cm程度のものだともう少し軽量化できると思います。
使う際は、風の影響で倒れないように、ベグでしっかり固定して使いましょう。
その他
レインウェア
自然は天候が変わりやすく、天気予報が雨でなくても、急に降ってくることもありますので、最低限の雨対策はしておきましょう。
貼るカイロ
予想以上に寒さが厳しいときのために、多めに持っていきましょう。
万が一に備えて
キャンプ場内や近隣に、避難、退避できるような場所があるか、下調べもしておきましょう。
今回は、徒歩やバックパック程度でいく場合の冬のソロキャンプの寒さ対策をできるだけコストパフォーマンスも考えての私の工夫を紹介させていただきました。
この内容を動画にしておりますので、こちらも参考にしてみてください。それでは、安心安全なキャンプライフを送りましょう。